「ぅん…、ぁっ そこは駄目っ。いやぁだぁ。あん… っ」
どこかの部室じゃない! 声はこの中から聞こえてくるのだ。心臓が高鳴った。
「まったくもって不本意だ。俺はこういうことは得意じゃないんだぞ」
「ぁ、いい… 今の… もっと、もっと。もっとぉ……」
「もういいだろ? また来るから…」
「駄目よ。とっても気持ちよくなってきたところなのに。ん…。指の使い方がすごぉい。ぁ… っ。どうして… そんなに気持ちいいポイントを見つけるのが上手なの?」
二人居るのか?
片方は男子の低音ボイスだ。これは… 中で何か良からぬことをしていそうな感じがする。
「知らん。こんなことをしてて、誰かに見つかったらどうしてくれるんだ? 俺は急いでいるんだ」
「ハァハァ… 圓頓寺さんのおちんちん、硬くなってる~。ねえ、舐めてあげよっか?」
「やめろやめろ。俺はこんなことをしている場合じゃない」
ジッパーを下ろす音がしていた。続いて衣擦れの音。女子のほうが積極的に行動している様子だ。
「お、おい…」
「わぁ、おちんちん硬ぁい。ものすごく上向いてる~ 頂きまーす」
ぱくり
ぢゅる… ぢゅる… ちゅぷっ ……ぢゅぷぷっ
「アッ くそ… 俺は女になんか屈しないぞ……」
ぢゅぷっ ぢゅぷぷっ
ぢゅぷっ ぢゅぷぷっ
れろれろっ
女子のほうの声が聞こえなくなった。口が塞がるようなことをしているというのか? 僕は扉の外で想像を逞しくさせてしまう。僕自身も股間が硬くなってきてしまった。
「クッ… 待て。早く行かないと誰かが来てしまうぞっ。見られたら終わりだ。俺はそんな破滅的な人間じゃないだ。アアッ……」
ぢゅぷぷっ ぢゅぷぷっ
ぢゅぷぷっ ぢゅぷぷっ
何かをしゃぶるような音が一層リズミカルに響いてきた。
圓頓寺が一方的に責められているのか。先程まで余裕だったはずなのにもう彼には主導権がなさそうだ。
「君っ、いい加減に…」
「うふふ… 圓頓寺さん、こんなにエッチなお汁をいっぱい垂らしちゃって。言動と肉体が正反対の反応を示していますよぉ?」
「こんなことで俺が… ビクともしないぞっ」
「じゃあもっと気持ちいいことをしてあげよっか? ほら、制服脱いで」
「な、あ… なにを…」
様子が一変したようだ。中で何が行われているのだろうか? 見たい! 僕は女装はしているが中身は健全な男子なんだ。女子の生態を研究したい!
鍵はかかっているだろうから迂闊にノブを回すわけにもいかないな。調査ができないじゃないか。
「胸板が厚いのね。お尻もいい形をしてるし。おちんちんもめちゃカチンコチンだしぃ」
「や、やめてくれ…」
「やめるわけ… ないでしょ!」
バチンッ
「あぐっ!?」
「!?」
肉で肉を叩いているような音が聞こえた。
「ぁがぁ…? ハァハァ」
「本当の気持ちを解放しなよ? あたしの前ではすべてを曝け出しちゃいなよ? そんであたしをいっぱい満足させてっ」
バチンッ
「ぁおっ!?」
なんだ? まるで蹴っているか殴っているかみたいな音が響いている。暴力か? どうする? 止めに入るべきか?
「そらっ」
バチンッ
「えいっ」
バチンッ
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