美少女遊戯 -ちこさんの秘密-

第二話 唯々野ちこの豹変と翻弄されて玩具になる僕(1)【美少女遊戯】

 生徒会室というおよそ縁遠い名称の部屋の前に僕は立っていた。凡夫である僕がこのドアをノックできるほどの教養や素質など身につけていない。 手に汗が滲んで、そのまま数分間。ゆっくり夕日が沈んでいくのを背中に感じていた。「何をしているんでしょう。...
美少女遊戯 -ちこさんの秘密-

第1話 彼女の下半身が気になって仕方ない男子と彼のパンツを握り締めた女子(4)【美少女遊戯】

「あ、いや」 唯々野さんは僕の後ろに回ってブリーフパンツを回収しようとしてきた。 僕はくるんと回転して華麗に避ける。なおさら渡すわけにはいかない。「そんなことしなくても… こんな落ちていたパンツは汚いですからそのへんの公園のゴミ箱にでも捨て...
美少女遊戯 -ちこさんの秘密-

第1話 彼女の下半身が気になって仕方ない男子と彼のパンツを握り締めた女子(3)【美少女遊戯】

 数々の疑問点が交通渋滞を起こしてきたので少し整理しよう。 僕の疑問はどうして唯々野さんはパンツを穿いていないのか、ということに尽きる。だが混乱している僕にまともな思考ができるはずもないのだ。疑問が浮かぶだけで思考は停止している。 唯々野さ...
美少女遊戯 -ちこさんの秘密-

第1話 彼女の下半身が気になって仕方ない男子と彼のパンツを握り締めた女子(2)【美少女遊戯】

 気恥ずかしさですぐに目を逸らしていた。バカみたいに広げていた手を頭を掻くフリをしたりしてなんとなく引っ込める。無謀にも抱きかかえようとしていたなんてことは、これで誤魔化せただろうか。「あ…」 唯々野さんもモジモジとしだしてお互いに目線が合...
美少女遊戯 -ちこさんの秘密-

第1話 彼女の下半身が気になって仕方ない男子と彼のパンツを握り締めた女子(1)【美少女遊戯】

 僕は変態なのだろうか。 いや窮めて健全な男子だと思いたい。 これは高校生のときの話だ。僕は当時、何事にも自信がなくて女子に対してとても奥手だった。頭の作りもそんなに優秀とは言えない。友人たちとの会話でも口下手で気の利いたことが言えるわけで...